あらみそかもすぞ

まじめにふまじめ

いちばんやさしい教える技術

いちばんやさしい教える技術
向後千春(著者)

8時間を1回で読了.文章の言い回しがとてもわかりやすかったので,本当は5時間くらいで読みきることができると思うのですが,今回は読みつつまとめを行ったので,ずいぶん時間がかかりました.その成果物をあげながら簡単に内容をまとめてみます.

まずは1章のまとめ.どんな人でも何かを人に教えること,先生になることはあると思います.例えば私だったら,大学のTAとしてTeXやCを学部生に,母にはPhotoshopiPhoneの使い方だったりを教えたり,など.普段を振り返ると結構な頻度で小さなことから大きなことまで教える機会がある気がします.そんな時に多かれ少なかれよく思うのが「なんでこんなこともわからないの!?」というイライラ感情です.それを解決してくれるのがインストラクショナルデザインという学問です.この本はその基礎となる部分をわかりやすく説明しています.

続いて2章のまとめ.この章では教える際のルールについて触れています.よくある先生像から,問題点をあげどうするべきかをまとめたのが教え方のルール10ヵ条というものです.図では左下に本文からそのまま引用しています.はじめから10ヵ条すべてを実行するのは大変だと思うので,自分の足りてないところから気をつけてみようと思います.

最後に3章から7章までのまとめです.教える課題を運動スキル,認知スキル,態度スキルの3種類にわけて,それぞれにあった教え方が提案されていました.少しずつ確実に進むスモールステップの話は特に納得できました.運動スキルで取り上げられていた話ですが,大抵の課題に対して使っていける気がします.今度何かを教える機会を得たら,スモールステップを実践してみようと思います.

余談ですが,最近ノウハウ本を読んでて思ったことで,本を読んだ後に,そこで得たノウハウを振り返りづらいなあと悩んでました.ということで紙に書いてまとめながら読んでみました.視覚的に覚えておくことができるので,頭の引き出しに収納しておきやすいです(このことから私は視覚型だと気付きました).ついでに,動的にまとめる練習ができて一石二鳥です.しばらく続けてみようと思います.